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TAのすすめ

この記事はeeic (東京大学工学部電気電子・電子情報工学科) Advent Calendar 2016の第7日目の記事になります。

目次

はじめに

なにがしかの要因によりタイトルだけ決まっていたこの記事ですが、みなさんが超有用記事を書く中 %%ただノロけ%% 雑多な記事をあげるのもなぁあと思ったので、今回は「僕がTAをやるにあたって気をつけていたこと」というテーマで適当に書き連ねてみようかと思います。基本的にTA側目線です。 いま実験なんかでこっそり「あのTAはクソ」とか言っているB2,3や、TAをやることになったB4~M2のみなさんに役に立てば幸いです。

大したこと書いてねえじゃねえかamiqはクソ!とかいって石を投げないでくださいね。泣いちゃいます。

amiq11とは

まず自己紹介します。僕は今年τ研を修士で卒業したamiq(あみきゅー)です。今は某IT企業で日々C++と戯れています。 TAのすすめを書くにあたって重要なのはTA歴だと思うので、やっていたTAを列挙してみます。

TAのしごと

僕の場合は指導教官であるτ先生からお願いされてTAをしていました。 先生によってTAの扱いは異なると予想されますので、一例に過ぎないということを始めに注意しておきます。

  1. 見回って質問の応対
  2. 実際に教える内容の相談
  3. 授業用のリソースの準備
  4. スライドを作って説明
  5. レポートの採点

このうち、実際に学生から見える部分は1くらいかと思います。

特にM2のときにTAをした大規模ソフトウェア演習では、初めての授業ということもありかなり時間を取って授業のコンテンツを議論した記憶があります。 全体の授業の流れを決めた後は、TAと先生で担当を決め、実際にスライドを用意したり、実験用のgitlabやサーバーの設定等を行っていました。実験の前に意外と手間がかかっているわけですね。

考えていたこと・やったこと

TAから見た学生

特にg1g2g3課題で感じましたが、B3って本当に勉強し始めなんだなぁというのが率直な感想です。修士までの間で当然のように感じるようになったことが、学部3年生時点では全然わかってないということが多いです。例えば"%c"と"%s"の違いをきちんとわかっているか、writeとfwriteの違いは、とか、そういうレベルからどうなんだっけという感じの人が多い印象でした。ただ、みんなが情報系に進むわけでもないので、それ自体はしょうがないと思います。ただ、TAとの感覚の違いは大きい。当然のように感じていることが意外とできなくてギャップに驚きます。しかも、基本的にはわかっていないなら聞いてねというのがTAのスタンスなのですが、みんな黙々と作業をしていて質問もしてこない。うーん、わかってるの?なんなの?

実体(予想)

実際のところ、聞くタイミングがいまいちわからないという人が多いように感じました(逆にやたらとなれなれしく聞いてくる班もあったりしたような気はするけど)。自分で頑張って、ーんわからないという状況のまま1、2時間たっているという状況も多かったのではないでしょうか。

気を付けていたこと1:巡回

ということで、僕がTAをするときには、全部の班に1度以上声をかけるということを徹底していました。後ろを歩くだけでは何も質問してこなくても、「調子どう?」と一言かけるだけで「あ、いまちょっとここで悩んでるんですけど・・・」と質問してくれる人が多くいたので、これは効果があったかなと思います。また、進捗を正確に把握しやすいという利点もありました。

気を付けていたこと2:スライド

学術論文の発表スライドでは、スライドを相手に渡したりするわけでもないので、話す内容に重点を置いた構成にしていました。しかし、授業スライドではスライドだけを後から見返す可能性があります。そこで、授業スライドでは基本的に文字を多めに入れ、スライドだけを後で見返しても十分な情報が含まれているように注意をしていました。また、大規模ソフトウェア演習のスライドでは、ソフトウェア開発の小手先のテクニックというよりはより根幹になるような内容を取り入れようと、コンパイルやリンクの話、ライセンスの話などを取り入れてみました。自分が初心者だったときはこれが知りたかったんだよなーとかいうのを思い出しながらスライド書いていくのは楽しかったです。

気を付けていたこと3:最終発表

僕が担当した実験は発表があるものでした。そこで、発表の際により盛り上がことを期待して、みんなにリアルタイム投票Twitterハッシュタグを指示していました。リアルタイム投票のシステム、実は僕がまともに書いた初めてのjavascript/cssだったりします。バグがあったらごめんね。 また、最終レポートの採点にもこの最終発表の印象点は含まれていました、が、発表がすごく”おもしろかった”としても、レポートの内容がきちんとしたもののほうがよくなるように評価していた記憶があります。レポート、みんなきちんと書こうな。。。大規模ソフトウェアは逆にブログ記事が採点対象ということもあり、みんな気合いれて書いてくれていたので全員点数が高かったと思います。

しかししんどかった

TAとかいうのなんかクソしんどくないですか。週3で3時間ぐるぐる回りながらこの人は何が分からないのかとかいうの考えつつ、スライドを作って、しかも隔週の研究室の進捗報告で話す内容を確保するための研究をしないといけないとかいうの体力的にしんどかった。。 ので、ぜひ学生さんはTAをいたわってあげてください。。

おわりに

書くのおそくなってごめんなさい。 基本的に後輩に優しく丁寧に教えてあげるのがいいと思います。そうすればきっと後輩とも仲良くなれるし楽しいTAライフになるんじゃないでしょうか。